今夜は、フランスの弁護士資格も持つ金塚彩乃弁護士に久々にご登場いただき、人工妊娠中絶に関する議会におけるフランス憲法改正の現状を議論します!
この前段には、1973年に連邦最高裁判例上で中絶の権利を認めたアメリカが、2022年に同じく連邦最高裁の判決によって中絶の権利を否定し、現在約半分の州で中絶禁止法が施行されるかされる可能性があるという司法・政治的な動きがあります。このアメリカでの動向にビビッドに反応したフランス議会。
しかし、これめちゃめちゃ興味深い論点をたくさん含んでいます。
2022年アメリカ連邦最高裁は、憲法に明文で規定されていない権利については、「この国の歴史と伝統に深く根ざし、秩序ある自由の概念に暗黙のうちに含まれているものでなければならない」とし、中絶の権利はここに含まれないのだ、としているのです。
そして、これは政治部門、つまり代表者とそれを選ぶ市民に委ねるべきだと。
まず、歴史と伝統って何だろう。誰にとっての歴史と伝統だろうか。そして、コミュニティの風習や文化などのレイヤーから「権利」の問題にまでいったときに明文と不文で規定することの差は?また、権利の問題(とりわけマイノリティや歴史的に差別を受けてきた者に関する権利)を代表者の多数決に委ねることの是非は??
さらに欧米であれば宗教の問題もからみますよね。そしてまた、このような問題が真正面から憲法改正に直結して議論されるという「作法」も興味深いです。
日本にいると知らないことばかりですが、権利・自由、憲法改正、はたまた保守・リベラルの議論まで多角的な視座を提供してくれそうなテーマですね!
今夜20時から、是非ご覧ください♪
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▶ https://www.youtube.com/watch?v=hTdElgzRDrY